電気通信主任技術者試験
平成14年度第2回

第1種伝送交換主任技術者
伝送交換設備及び設備管理


 

問4 次の問いに答えよ。(小計20点)
 

 (2) 次の文章は、信頼性に関して述べたものである。(   )内の(オ)〜(キ)に最も適し
たものを、次ページのそれぞれの解答群から選び、その番号を記せ。(3点×3=9点)
 

(i) 偶発故障期間における信頼度の時間特性の形は、(オ)である。また、そのときの故障
率の時間特性の形は、(カ)である。ただし、縦軸、横軸ともにそれぞれ等間隔目盛りと
する。

<(オ)、(カ)の解答群>

(ii) 信頼度関数は、(キ)である。

<(キ)の解答群>

(1) 信頼性管理でロットの信頼性とその許容できる信頼性限界値との関係
(2) 信頼性管理でロットの品質とその不良品発生確率との関係
(3) アイテムの故障寿命を確率変数とみなすときの分布関数F(t)
(4) アイテムの故障寿命を確率変数とみなすときの分布関数をF(t)としたとき、
    1-F(t)で表される関数
(5) アイテムの故障寿命を確率変数とみなすときの分布関数をF(t)としたとき、
    で表される関数1/F(t)
(6) アイテムの故障寿命を確率変数とみなすときの分布関数をF(t)としたとき、
    で表される関数1-1/F(t)

 


 

公式解答
問4  3  4  4


 

 

 

偶発故障期間における故障率は一定であるので、解答群より(4)

 

 

 

偶発故障期間における信頼度特性は指数関数であり、解答群より(3)

また信頼度は1−f(t)の関数であり、解答群より(4)

 

http://www.oit.ac.jp/dim/nakanishi-lab/education/6th_lecture.pdf

 


 

(3) 次の文章は、信頼性向上のための各種冗長方式について述べたものである。(   )内の
(ク)に適したものを、次ページの解答群から選び、その番号を記せ。(3点)
 

冗長方式について述べた次のA〜Cの文章は、(ク)。

A 冗長方式には、二重化方式、n+1予備方式などがある。前者は、同じ機器を2組用意す
る方式で、後者は、幾つかの同じ機器に対し共通の1個の予備機器を設ける方式である。

B 二つのユニットで構成されるシステムにおいて、二つのユニットを並列にする方式と、温
予備で切替え部の信頼度を1とする方式とを比較した場合、信頼度は同じである。

C 汎用サーバなどで用いられるハードディスクの冗長構成には、RAID1やRAID5な
どがある。一般に、RAIDnのnの値が大きいほど、信頼度は高くなるが、データの分散
方法及び冗長・記録方法はすべて同一である。
 

<(ク)の解答群>
(1) Aのみ正しい  (2) Bのみ正しい  (3) Cのみ正しい
(4) A、Bが正しい (5) A、Cが正しい (6) B、Cが正しい
(7) A、B、Cいずれも正しい(8) A、B、Cいずれも正しくない


 

公式解答
問4  1


 

システム全体の信頼性(confiabilidad)を向上させるために、ある機能を実現するのに必要な最小限の装置のほかに、予備の装置(equipo de reserva)も用意し、現用の装置(equipo normalmente en funcionamiento)に障害が発生した場合、予備装置で代替できるようにシステムを構成することを、冗長構成という。
冗長方式には、二重化方式N+1冗長方式の2種類があり、また冗長構成されたシステムの運転方式としては、代表的なものに スタンドバイ方式同期運転方式がある。
情報処理の分野では、情報の曖昧さを避けたり伝送中に生じるエラーを少なくするために、送信する情報全体あるいはその一部を繰り返すことを冗長を持たせるという。

http://www.bell.jp/pancho/terminology/hyper-spanish/sa/redundancy.htm

 

並列冗長構成では信頼度は一桁増えるが、温予備(ホットスタンバイ、のことだな)で切り替える場合の信頼度は一台のときと同じ。はずだと思う。

 

RAIDは「Redundant Array of Inexpensive Disks」の頭文字をとった略称で、「レイド」と呼びます。直訳すれば、「安価な複数のディスクによる冗長な配列」と判りにくくなりますが、概ね以下のように解釈されています。

「複数台の安価なハードディスクを組み合わせて、冗長化された1台のハードディスクとして管理する技術」。

要するにハードディスクを管理する技術ですが、ディスクへのデータ配置や、データの冗長化(多重化)方法により、「RAID 0、RAID 1、RAID 2、RAID 3、RAID 4、RAID 5」の6つのレベルに分類定義されています。

 

RAID1 データを2台のディスクに同時に書き込みます。このため、「ミラーリング」とも呼ばれます。

アクセス速度の向上はありませんが、ディスク故障に起因するデータの損失やシステムの停止が起こりません。一方のディスクが故障したときに、もう一方のディスクに自動的に切り替わってデータが処理されるので、動作はそのまま継続します。「高速化」という点では期待できませんが、「耐障害性」はぐんとよくなります。ただし、ディスクの容量全体のうち、半分しか実際には使えないので、コストパフォーマンスは低いといえます。

 

RAID1の概要

 

RAID5 RAID4におけるパリティディスクへのI/O集中を回避する為の手法です。データの分割方法やパリティの作成方法はRAID4と同じですが、パリティデータをすべてのディスクに分散して配置する所が異なります。

 

RAID5の概要

 

信頼度の向上というより、処理速度の向上が目的じゃないのかな。また、データの分散方法、冗長・記録方式はすべて異なる。

 

http://storage-system.fujitsu.com/jp/term/raid/01.html

 

 


 

戻る