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問2 LANに関する次の問いに答えよ。(小計20点)
 
 

(1) 次の文章は、端末をLANに接続するためのLANアダプタの概要について述べたものである。
内の(ア)〜(エ)に最も適したものを、下記の解答群から選び、その番号を記せ。ただし、(   )内の同じ記号は、
同じ解答を示す。(2点×4=8点)
 

セグメントの拡張やネットワークの相互接続には、インターネットワーク接続機器が使用さ
れる。
LANに端末を接続する手段には、インターネットワーク接続機器の一つであるLANアダ
プタ(LANカード又はNIC)を、端末のスロットを介して(ア) に直接接続する方法がある。
LANアダプタには、Ethernet/Fast Ethernetアダプタ、トークンリングアダプタ、
FDDIアダプタ、ATMアダプタなどがある。
LANアダプタの選択に当たっては、選択したLANアダプタと端末側の(ア) の仕様
が同一か又は動作可能か、さらに、LANアダプタ用の(イ) が、端末のOSやNOSに
対応しているかなどを確認する必要がある。
LANアダプタは、基本的には、LAN上の送受信データを端末側の(ウ) やメモリな
どのリソースを利用しながら処理している。しかし、LANの(エ) や送受信データの大
容量化に対し、LANアダプタ上にも(ウ) やメモリを搭載して、端末側との処理の分散
化を進め、全体としての処理能力の向上を図っていく傾向が見られる。
 

<(ア)〜(エ)の解答群>
(1) ネジ(2) RS-232C (3) モジュラージャック(4) CPU
(5) ドライバ(6) チャネル(7) 供給電源(8) バス
(9) SCSI (10) ケーブル(11) 磁気ディスク(12) MO
(13) 集中化(14) 単純化(15) 高速化(16) 一般化

 

セグメントの拡張やネットワークの相互接続には、インターネットワーク接続機器が使用される。
LANに端末を接続する手段には、インターネットワーク接続機器の一つであるLANアダプタ(LANカード又はNIC)を、端末のスロットを介して(ア)バスに直接接続する方法がある。
LANアダプタには、Ethernet/Fast Ethernetアダプタ、トークンリングアダプタ、FDDIアダプタ、ATMアダプタなどがある。
LANアダプタの選択に当たっては、選択したLANアダプタと端末側の(ア)バスの仕様が同一か又は動作可能か、さらに、LANアダプタ用の(イ)ドライバが、端末のOSやNOSに対応しているかなどを確認する必要がある。
LANアダプタは、基本的には、LAN上の送受信データを端末側の(ウ)CPUやメモリなどのリソースを利用しながら処理している。しかし、LANの(エ)高速化や送受信データの大容量化に対し、LANアダプタ上にも(ウ)CPUやメモリを搭載して、端末側との処理の分散化を進め、全体としての処理能力の向上を図っていく傾向が見られる。

 

 


(2) 次の問いの(   )内の(オ)に適したものを、下記の解答群から選び、その番号を記せ。(3点)

IEEE802.3に規定される10BASE-Tと100BASE-TXのLANアダプ
タ等について述べた次のA〜Cの文章は、(オ) 。
 

A 100BASE-TXのLANアダプタの中には、IEEE802.3の規格にある自動
認識機能を有し、10BASE-Tに接続すると、自動的に伝送速度を10Mbit/s に切
り替える機能を持つものがある。

B 10BASE-TのLANアダプタには、MAUが内蔵され、RS-232Cコネクタの
抜き差しで、接続しているハブのポート位置を換えることができる。

C 10BASE-TのLANアダプタのMAUの機能には、端末からの送信信号を伝送路に
適した信号に変換して伝送路に送り出す信号変換機能、ハブからのジャム信号を基にコリジ
ョンが発生したことを端末に通知する機能等がある。

<(オ)の解答群>
(1) Aのみ正しい(2) Bのみ正しい(3) Cのみ正しい
(4) A、Bが正しい(5) A、Cが正しい(6) B、Cが正しい
(7) A、B、Cいずれも正しい(8) A、B、Cいずれも正しくない

 

A IEEE802.3の規格にあるかどうか定かでないが、自動認識機能は多くのLANアダプタが有している。正しい

B 10BASE-TにRS-232Cは関係しない。誤り

C MAU:Ethernetなどにおいて、物理的な伝送媒体(同軸ケーブルなど)に信号を送信したり、逆に信号を読み出したり、コリジョンを検出したりする装置。トランシーバ。出題のような機能を持つので、正しい

 

 

 


(3) 次の問いの(   )内の(カ)に適したものを、下記の解答群から選び、その番号を記せ。(3点)
 

ANSI NCITS T12で標準化されている、光ファイバケーブルを伝送媒体とする
FDDIについて述べた次の文章のうち、誤っているものは、(カ) である。

<(カ)の解答群>
(1) FDDIの論理トポロジーはリング形であり、伝送方式はベースバンド方式である。
(2) 伝送速度は、100Mbit/s であり、ノイズに強く、物理トポロジーである基
本的なリング構成は、二重化されているため、高い信頼性を実現でき、構内バックボーンLANとして用いられている。
(3) 媒体アクセス制御方式として、CSMA/CD方式を用いているため、コリジョンの発生は避けられない。
(4) トークンを獲得した端末は、送信したいデータ(FDDIフレーム)にトークンを付加して、伝送路へ再び送出する。

 

FDDIは高速トークンリングLAN IEEE802.5 100Mbps CSMA/CD方式のLANのバックボーンとして利用される

 

(1)     FDDIのトポロジはリング形、伝送方式はベースバンド方式。正しい

(2)     1次リングだけでもLANを構成できるが、伝送方向が反対の2次リングを設けることで信頼性を高めることができる。正しい

(3)     FDDIはトークンリングLANであり、コリジョンは発生しない。誤り

(4)     正しい

 

 

 


(4) 次の問いの(   )内の(キ)に適したものを、下記の解答群から選び、その番号を記せ。(3点)
 

ゲートウェイについて述べた次のA〜Cの文章は、(キ) 。
 

A OSI基本参照モデルの1層から4層までのプロトコル体系が異なるネットワーク間を、
相互接続するためのプロトコル変換機器は、一般に、ゲートウェイといわれる。

B ITU-T勧告H.323におけるVoIPの送信側のゲートウェイでは、アナログ音声
信号がIPパケット化され、IPネットワークへ送出される。受信側のゲートウェイでは、
逆に、受信したIPパケットがアナログ音声信号に復元される。

C アプリケーションゲートウェイの一つに、プロキシサーバがある。プロキシサーバは、内
部ネットワークのクライアントとインターネットとの通信の代理を行うが、インターネット
側から内部ネットワークのIPアドレスを知ることができるため、ファイアウォールとして
は機能しない。

<(キ)の解答群>
(1) Aのみ正しい(2) Bのみ正しい(3) Cのみ正しい
(4) A、Bが正しい(5) A、Cが正しい(6) B、Cが正しい
(7) A、B、Cいずれも正しい(8) A、B、Cいずれも正しくない

 

A ゲートウェイはOSI参照モデルの全階層を認識するものとされている。誤り

B そのまんま。正しい

C 一般にプロキシサーバはファイアウォール上で稼働させる。誤り

 

 

 


(5) 次の問いの(   )内の(ク)に適したものを、下記の解答群から選び、その番号を記せ。(3点)
 

インターネットワーク接続機器の一つであるブリッジについて述べた次の文章は、(ク) が正しい。

<(ク)の解答群>

(1) 接続形態により、WANを経由せずにセグメント間を接続するリモートブリッ
ジと、WANを経由してセグメント間を接続するローカルブリッジとに分類される。

(2) トランスペアレントブリッジは、受信したフレームのIPアドレスを監視し、
接続されているセグメントに対して、受信したフレームのフィルタリングを行う。

(3) トランスペアレントブリッジでのブロードキャストフレーム及びマルチキャス
トフレームは、受信ポートも含め、すべてのポートに中継される。

(4) ソースルーチングブリッジ( ソースルートブリッジ) は、一般的に
IEEE802.5に規定されるトークンリングのセグメント間を接続するため
に用いられる。

 

(1)     逆。WANを経由するのがリモートブリッジ、経由しないのがローカルブリッジ。

(2)     トランスペアレント・ブリッジはMAC副層によって中継を行う中継装置
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/network/gr2000/manual/html_b/kaisets2/0134.htm
ブリッジはMACアドレスを認識するので、誤り

(3)     ブロードキャストフレーム、マルチキャストフレームはすべてのセグメントへ中継されるだろうけど、受信ポートへは送信されない。誤り

(4)     ソースルーチングはIEEE802.5に規定されたMACフレームの中継方式なので、正しい

 

 TokenRing LANのブリッジング技法は、ソースルート・ブリッジング(SB: Sourceroute- Bridging)と呼ばれるものです。一方、Ether-net LAN のブリッジングにはトランスペアレント・ブリッジング(TB:Transparent Bridging)という技法が使用されています。 http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/news/packet/v01n01/07.html

 

 

 


公式解答

問2 8  5 4 15 5 3 2 4

 

 

 

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